Cross Inputに思うこと
ロゴスウェアには、同僚の仕事ぶりを評価する制度があります。
その名も「Cross Input(クロスインプット)」。
スタッフの活動の全てがマネージャーを通して行われるわけではない。
活動を正しく評価するためには、一緒に仕事をしている人たちからの評価ももらうのが公正である。
このような考えに基づき、マネージャーは四半期ごとの自グループのスタッフ評価時に、対象者が一緒に仕事をしている他グループのスタッフ2人以上を評価者として選定し、Cross Inputを依頼します。
最終的な人事評価へはこの回答を踏まえて進みます。
もちろん、Cross Inputに関する一切は評価対象者および第三者への開示が禁じられています。
選定された評価者は以下の2項目にメールにて回答します。
質問1: 評価対象者は、あなたの仕事の成果、あるいはチームの仕事の成果を向上させるために、どのような貢献をしましたか?
質問2: 評価対象者は、次にどのような点を向上・改善させるとあなたやチームの仕事の成果をより向上させると思いますか?
…シンプルですが、なかなか悩まされる質問です。
実は前期(Q3:2011/01~2011/03)Cross Inputの提出締め切りが昨日でした。私もロゴスウェアの一員として一所懸命に対象者への評価を綴って提出いたしましたが、正直、なんとも緊張します。
ですが、今回のCross Input依頼を受けたとき、この制度についてサラリーマンの夫に話したところ「自分が人を評価できるようになるまでにはあと10年や20年は必要だ」との答えが。
確かに回答には大変悩んだものの、これもロゴスウェアならではのやりがい。
もちろん自分も誰かに評価されているのだという身の引き締まる思いもあります。
そしてこのオープンかつ公正な制度は、「上司にだけイイ顔していれば平気」という考えが通用しないことも意味します(ロゴスウェアにはそんな人いませんけれど)。
まあそんな人がいないにしても、そういう不条理なことが起こり得ない、と明言されているわけです。
さて、そんなCross Inputに思うこと。
1つ1つ記憶を呼び起こし、メールを読み返したりしていると、
このときはこんなことを手伝ってくれた、あのときはこんなアドバイスをしてくれた… と、思い出すごとに温かい気持ちになります。
また、私はこの人にお返しできているだろうか?という思いも…
改めて振り返ることで同僚である対象者をより深く理解するきっかけとなり、
自分は同僚の行いに応えているだろうか?と自問するきっかけとなりました。
もしかするとCross Inputは、
他者を評価すると同時に自分自身への評価をうながす制度でもあるのかもしれない… と、私は思うのでした。
ロゴスウェア
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